2010年7月13日火曜日

ネットワーク課題2 ViZiMOでオルタナ東京 最終報告

ネットワーク課題2つ目、オルタナ東京の最終報告です。

■課題作品:「いけふくろうのもり -池袋緑化計画-」




























ViZiルームはこちら
http://vizimo.jp/works.html?userid=6794&ar=9926


課題のテーマは「オルタナ東京」、「オルタナティブな、情報化された、想像上のMACHi」ということで したので、
もしも池袋が森になったら?という考えのもと制作を進めました。
池袋駅前~サンシャインビルまでの簡略化された町並みの中で、
バズーカやローラーを使用することによって街を緑化していくコンテンツです。
左上のスクリーンショットが道具使用前、右下のスクリーンショットが道具使用後の様子の一例です。

バズーカを建物や街灯などのオブジェに向けて撃つと、衝突したオブジェクトが緑化します。
地面をローラーで引くと、ひかれた歩道や車道が緑化します。
普段ごちゃごちゃ・ごみごみしている池袋を、あなたの手ですっきりさせてみましょう!

■コンセプト
この作品は先に書いた通り、「もしも池袋が森になったら?」というコンセプトのもと制作しました。
池袋は都内の駅でも利用者が特に多く、平日休日問わずとてもにぎわっている街ですが、
特に繁華街の方面に関しては
・ごみごみしている
・人混みがすごい
・建物がごちゃごちゃ
・空気が悪い気がする
といった悪いイメージも多いのではないかと思います。
私はこの「ごちゃごちゃ、ごみごみしているように感じる」理由は、「池袋の町にあふれ返っているものが人工物だから」なのではないかと考え、ならこの街中の人工物を植物に置き換えてみたら街の姿と印象はどのようになるだろうか、もしそうなったら面白いのではないだろうかと思い、この「街の緑化」コンテンツを制作することにしました。

また、インタラクティブなコンテンツであることも課題の約束事にあったので、最初から森にするのではなく、プレイヤーの手で街を緑化していくコンテンツに決めました。
街は森を開拓して作られますが、このルームの中では街を開拓して森を作っていきます。

道具とオブジェクトの対応ですが、
バズーカ→建物、街灯、バス停など、地面以外のオブジェクト
ローラー→車道、歩道、横断歩道
となっています。
最初はすべてのオブジェクトがバズーカによって変化していましたが、プレイヤーの操作(使う道具)とオブジェクトの変化に関連があった方がしっくりくるのではないかと考え、地面には地ならしに使うローラーを対応させることにしました。

■特徴
・街の再表現
 池袋の街並みを完全に再現するのはもちろん無理ですが、それでも池袋だと分かってもらえるように、「特徴的な形、目立つ形の建物」をいくつか実物に似せて作成&配置し、この実物に似せた建物同士に出来た隙間を埋めるように普通の建物を配置していきました。
実物を再現した建物の例:














フクロウ交番














東急ハンズと向かいのゲームセンター
他にもたくさんあります!駅前の通りとかサンシャインとか特に。

・緑化に関して
 道具によって建物や地面が植物に変化しますが、建物全部がただの木や草になったり地面が全部芝生になったのでは、完全に緑化が終わった際に池袋の町としての原型がとどまらなくなってしいます。
それだと面白くないし課題の意図にも添えていないと思ったので、緑化する際にいくつかのルールを設けました。
歩道→芝生
車道→水路
横断歩道→ハスの葉っぱ(上に乗って渡れる)
また、可能そうなものは元の建物の用途を少しだけにおわせる様な変化をさせました。
例えば下の画像のオブジェクトは60通りにあるシネマサンシャイン(映画館)を再現したものですが、














これを緑化すると














こんな風になります。見えにくいので回り込んでみると















木のスクリーンと切り株のシートの映画館が出来ています。
これはスクリーンが若干無理やりな例ですが、他にも飲食店が切り株の椅子とテーブルの空間になったり、ゲームセンターが公園に変化したりします。あまり書くとネタばれになるのでこのへんで。
この調子で、緑化をしても街としての特徴をちょっと残す工夫をしました。

■その他
箱庭コンテンツなのでクリアの概念はありません。…無かったのですが、ゲームを終了する手段が「終了ボタンを押すこと」だけだと寂しいので、ルーム内のある場所へ行くとルーム内の操作でゲームを終了することが出来るようになっています。
この方法でゲームを終了しなければならないことは無いので、この仕組みは完全に自己満足ですが…。

また、制作当初は1人用のルームとして作成していましたが、作成途中で主な装備オブジェクトが2つになったため、道具を分担して作業した方がラク&楽しいだろうと思い、4人用のルームにしました。
オブジェクト変化を起こせる道具は2つしかありませんが、一応ルーム内には車、果物、拳銃などの装備可能オブジェクトが用意してあるので、残りの人はそれで遊んだり、あるいはバズーカを奪い合うなどして遊ぶこともできます。上記のゲーム終了方法では、最初にその操作を行った人に勝利のメッセージが出るので、それをめぐって競争することもできます。

長くなりましたが、これにて最終報告を終わります。
容量の限界などに悩まされながらも、楽しんで制作することが出来ました。
内緒にしておきたかったのでここには書いていないことがたくさんあります。よかったら是非遊んでみてください。
それでは!